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⛎Ophiuchus 🗝零 -Rei-
___星巫女を救ってくれて、ありがとう。
イオタ・オピウーキ「利用上手と内の不安」
Poem>
CV:たぬ
年齢:-
誕生日:12月7日
身長:165cm
心鍵:ブラック
“全てを失った”
――零れ落ちたシズクが夜を濡らした
暗闇に閉ざされた世界で
遠くに見える星灯りを消すために生きている。
自我が失われても、それが彼女の存在理由。
奪われたものを、ただ取り返したいだけだった。
Birthday Sound☪︎₊*˚
歌に理由なんてなかった。
幼い頃から、歌うことが好きだった。
気付けば口ずさんでいたメロディーは
いつしか世界を救う手段になった。
歌に理由が出来た。
守りたいものを守るために
いつか夢を見るために
私は歌うことを選んだ。
歌から理由が消えた。
歌が嫌いになった。
何も守れなかった私に、理由なんて残っていなかった。
世界を知った私は、何も知らない少女には戻れなかった。
「貴方さえいなければ」
何度もそう歌われた。
世界を守るためだった歌は
いつしか壊すための手段になっていた。
歌に理由が出来た。
一年に一度だけ奏でられる、どこにも届かない旋律。
世界から消えた蛇遣いは、贖罪のために歌った。
Birthday Sound☪︎₊*˚
「夢」を失った。
幼い頃から、上手く夢を描けなかった。
何度眠っても、現実から離れた世界を
見ることが出来なかった。
どうして、自分は夢を見られないのだろう。
夢を尋ねられる度に、誰かの夢の話を聞くたびに。
駄目な子だと言われているようで、涙が溢れそうになった。
だけど彼女は、それでもいいんだよと笑ってくれた。
零の小さな喪失を、笑い飛ばしてくれた。
だから零は、大丈夫でいられたのに。
きっとこの世界は、永遠に終わらない悪夢だ。
あの頃見られなかった夢を、
一生分の悪夢を、零は背負い続けている。
夢はいつか醒める。どれだけ長い夢でも、きっと。
だから見られなくても大丈夫、彼女はそう言って笑っていた。
それならこの夢も、いつか醒める日が来るのだろうか。
失くしてしまった夢が、零の前に現れたように。
失くしてしまった現実を、
取り戻したいと願っても良いのだろうか。
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